Last Update 09/05/18

ブラインドサッカー

ここでは視覚障害者サッカー(ブラインドサッカー)の歴史やルールなどを掲載しています。

はじめに

写真:ダミー

ようこそ、ブラインドサッカーの世界へ。

ブラインドサッカーとは、視覚に障害のある人にもできるサッカーです。目が見えない状態で行われるサッカーなんて、なかなか想像できないのではないでしょうか。

しかし、ボールの中に鈴を入れて転がると音が出るようにしたり、ゴールの位置を声で教える人(コーラー)がいたり、少しの工夫を加えることで、普通のサッカーにけして負けないエキサイティングなプレイが行えます。

ここではそんな「ブラインドサッカー」のことについて簡単にご紹介します。

ブラインドサッカーの歴史

写真:ダミー

ブラインドサッカー(Blind Soccer/Blind Football)は、1980年代にスペインで生まれたスポーツです。

その後、1998年に、記念すべき第1回世界大会がブラジルにて開催されたのを皮切りに、世界各地で注目されはじめました。

日本への上陸は2001年で、大阪にて初のブラインドサッカーが紹介されました。当時アジアでブラインドサッカーを先進的に行っていたのは韓国であったので、韓国への何度かの視察や、日韓交流戦などを通じて、日本のブラインドサッカーはやっと産声をあげました。

2002年9月には、地元神戸にて、日本、韓国、ベトナムの親善試合があり、日本は初の優勝を勝ち取りました。また同年に、ブラインドサッカーの全国組織JBFA(日本視覚障害者サッカー協会)が設立されました。

2003年3月、初の全国大会、第1回日本視覚障害者サッカー選手権が東京都多摩市にて開催されました。当時参加チームは4チームでしたが、この日本選手権は本年まで毎年行われており、年ごとに規模は大きく、競技レベルも高くなってきました。(2009年は7月に東京都調布市にて開催予定)また同年、第1回のアジア選手権も行われ、日本が初のアジア王者に君臨いたしました。

2004年の日本選手権にて、B2/3(弱視クラス)のエキシビジョンマッチが行われ、さらに翌年2005年には正式に第1回日本視覚障害者サッカー選手権(B2/3大会)が開催され、B2/3クラスも全国各地で行われるようになってきました。

そして現在もなおブラインドサッカーは進化し続けています。

ブラインドサッカーのルール

ブラインドサッカーには、全く見えない人が行う「B1クラス」と、弱視の人が行う「B2/3クラス」と呼ばれる2種類があります。

B2/3クラスはほぼ普通のフットサルと同じルールで行われます。

B1クラスも基本的には普通のサッカー(フットサル)のルールを基本にしていますが、やはり全く見えない人にもサッカーできるように、いくつかの特別なルールが設けられています。以下はB1クラスのルールについて解説いたします。

■ボールについて

写真:ブラインドサッカー公式ボール

B1クラスで使用されるボールの中には鉛の鈴が入れられており、転がると「シャラシャラ」と音がします。選手はその音を頼りに、ドリブル、パス、シュートなどを行います。

■アイマスクについて

キーパーを除くフィールドプレイヤー4人はアイマスクを着用して、全員が全く見えないというフェアーな状態にします。

つまり、弱視の人や晴眼者の人も、アイマスクを着用すればプレイに参加できます。(国際大会などでは視力の条件が設けられています)

■コーラーについて

音のするボールがあれば、ボールを扱うことはできます。しかし、自分たちがどこに攻めればよいのかがわからなければサッカーとしては成立しません。

そこで、自分たちの攻めるゴールの裏で、味方を誘導するのがコーラーです。

■「ボイ」について

フィールドの中は、アイマスクをつけたプレイヤーが縦横無尽に走り回ります。そのためやはりプレイヤーどうしの接触事故を避ける必要があります。

そこで、ボールをとりにいくときや、ボールが近づいてきたときには、相手に存在を知らせるために、「ボイ」と声をかけます。この「ボイ」は、スペイン語で「行くぞ」という意味です。もし試合中に「ボイ」の声を出さなかった場合はファールとなります。

ブラインドサッカーの現在

写真:ダミー

日本におけるブラインドサッカーは徐々に認知されてきたものの、まだまだ発展途上です。

しかし、世界的にはパラリンピックの正式種目となったほか、国内では地域リーグの創設や、他の障害者サッカーや一般のフットサルとの合同イベントの開催などを通じて、徐々にではありますが確実に広がりをみせています。

現在全国にはB1、2/3クラスを合わせて20チーム弱が活動しています。また近年はメディアへ取り上げられる機会が増えたほか、各地域の盲学校、視覚特別支援学校、障害者スポーツ施設などでの普及講習会などが積極的に実施されており、今までブラインドサッカーがされていなかった都市にも新しい選手やサポーターが育ってきています。

そしてわれわれHBFAはさらにみなさんにこのサッカーの魅力を知っていただき、少しでも多くの方に一緒に参加してもらえるように、日々活動しております。みなさんもぜひ新しい世界を体験してみませんか。

HBFA兵庫県視覚障害者サッカー協会

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